予約の時間まで、あと1時間。大門横丁に早く着きすぎた。
あるいは、飲んだあとの帰りの電車まで中途半端に時間が余った。
——そんな方に向けて書いています。この記事は5分で読み終わります。読んでみて「ちょっと気になるな」と思ったら、そのまま一台吸っていってください。それからまた飲みに行くも、帰るも自由です。
今日のお題は「ブロンドリーフ」。シーシャのメニューでたまに見かけるけど、なんとなく流している——たぶん、いちばん多いパターンの言葉です。
3行でいうと
① シーシャに使うタバコ葉のいちばん標準的なやつ
② 洗ってニコチンを減らしてあるので軽い
③ 糖分が多いので甘くて香りが立つ
以上です。もう帰っても大丈夫なくらいの結論ですが、せっかくなのでもう少しだけ。
そもそも「金髪の葉っぱ」って何だ
ブロンドリーフは、バージニア種というタバコの葉から作られます。背が高くて葉が大きく、柔らかくて加工しやすい品種です。
これを熱風でしっかり乾燥させると、葉が黄金色〜明るい茶色になる。だから「ブロンド(金髪)」。見たまんまのネーミングです。
そして重要なのが「洗浄」の工程。葉を洗うことでニコチン量を落としてあります。だからブロンドリーフは軽い。ここが、あの「ダークリーフ」との決定的な差です。
ブロンドとダーク、何が違うのか
| ブロンドリーフ | ダークリーフ | |
|---|---|---|
| 品種 | バージニア種 | バーレー種 |
| 糖分 | 最大20%(甘い) | 1〜2%(ドライ) |
| ニコチン | 弱〜中 | 強い(10倍とも) |
| 乾燥 | 熱風で一気に | 自然乾燥6〜8週 |
| 味の方向 | 香りが前に出る | 葉の旨味が前に出る |
| 向いてる人 | 初心者・軽く楽しみたい人 | 経験者・ガツンと来たい人 |
要するに「香りで楽しむのがブロンド、葉で楽しむのがダーク」。どちらが上ということはなくて、完全に用途違いです。
ブロンドリーフの主なブランド
当店で扱っているブランドだと、このあたりがブロンドリーフ系です。
AL FAKHER(アルファーヘル)はUAE発の老舗で、世界標準といっていい定番。「シーシャの味」を知るならまずここです。NAKHLA(ナクラ)はエジプトの老舗で、クラシックな味わい。シーシャの原点を感じられます。TRIFECTA は Blonde と Dark の2系統を持っているので、同じ銘柄で軽い/濃いを飲み比べられるのが面白いところ。
ブロンドは「焦がすと台無し」——作り手側の話
ここだけ、少しだけ専門的な話を。
ブロンドリーフは糖分が最大20%もあります。甘くて香りが立つ理由がこれなんですが、裏返すと「焦げやすい」ということでもある。砂糖をフライパンで焦がしたときのあの苦味、あれがそのまま煙になります。
ブロンドリーフを美味しく作る3か条
炭は2〜3個/ダークリーフのように高火力にしない
フチから5mm下げる/フチの葉から焦げていく
ふんわり詰める/空気が通れば熱がこもらない
逆に言えば、これさえ守れば失敗しにくい。ブロンドリーフは「作る側にとってもやさしい葉」なんです。だから世界中で標準になった。
とりあえずこれ、という3つ
時間がない方向けに、当店で王道の組み合わせを3つだけ。配合は主役6割・脇役3割・アクセント1割が目安です。
王道の一台
ダブルアップル 60% × ミント 30% × レモン 10%
世界でいちばん吸われている組み合わせ。迷ったらこれ。ダブルアップルのアニス感をミントが引き締めます。
やんちゃな子猫
ブルーベリー × メロン × ミント
当店のスタッフセレクション。甘いのに後味が軽い。シーシャ2〜3回目くらいの方に刺さります。
飲む前にちょうどいい
グレープフルーツ 55% × ライム 30% × ミント 15%
柑橘で口の中がさっぱりするので、このあと大門横丁で飲む予定の方に。重くならないのがポイント。
で、時間はどれくらい?
シーシャ一台は、だいたい60〜90分。「集合まで1時間ある」くらいがちょうどいい長さです。
もちろん、途中で切り上げてもまったく問題ありません。「そろそろ行きます」と言っていただければ、それで終わりです。急かしませんし、逆に引き止めもしません。
こんな使い方をされています
- 大門横丁の予約まで、時間つぶしに軽く1台
- 飲んだあと、酔い覚ましと締めに1台
- 出張・観光の夜、ホテルに戻る前にひとり静かに1台
- 終電を逃したので、始発まで(当店は深夜営業です)
おわりに
ブロンドリーフ——洗ってニコチンを減らした、甘くて軽い、いちばん標準的な葉っぱ。覚えて帰るのはこれだけで十分です。
もし読んでいるうちに少し気になってきたら、扉を開けてみてください。「ブログ見た」と言っていただければ、いちばん軽いところから組み立てます。吸わずに珈琲だけ飲んで帰る、でも構いません。
函館・大門の夜が、少しだけ長くなります。